統計検定2級の電卓ルールと選び方|関数電卓は持ち込み不可

統計検定2級の準備で意外と見落とされるのが電卓です。 ルールを知らずに関数電卓を持って行くと使えず、かといって電卓なしで標準偏差の計算を筆算でやるのは時間的に無理があります。 この記事で、持ち込みルールと選び方を確認してください。

持ち込みルールの確認

公式の規定は次のとおりです。

  • 持ち込めるのは、四則演算、百分率(%)、平方根(√)が計算できる一般電卓(普通電卓・事務用電卓)
  • 関数電卓、プログラム電卓などの高機能電卓は持ち込み不可
  • 1人1台まで
  • 会場での貸し出しはなく、持参必須

出典:Odyssey CBT 統計検定2級Odyssey CBT 当日の持ち物

「いつも使っている関数電卓で練習する」のが一番危険なパターンです。 本番で使えない道具に慣れても意味がないので、学習の最初から一般電卓で練習してください。

選び方は3つの条件で足りる

高い電卓は必要ありません。 次の3条件を満たしていれば、価格帯はどれでも実用になります。

√キーがあること(必須)

2級では標準偏差や検定統計量の計算で平方根を多用します。 √キーのない最安価格帯の電卓が存在するので、購入時はここだけ必ず確認してください。

メモリ機能(M+、M-、MR)があること

分散の計算のように「複数の積を足し上げる」場面で、途中結果をいちいち書き写す手間が消えます。 一般的な事務用電卓にはほぼ付いている機能ですが、使い方を知らない人が多いので、後述の練習をおすすめします。

表示桁数が10〜12桁あること

2級の計算では割り算の途中結果を使い回すため、桁数が少ないと丸め誤差で選択肢と微妙に合わない事態が起きえます。 10桁以上あれば実用上問題ありません。

この3条件は、家電量販店で1,000円前後から売られている標準的な事務用電卓が普通に満たしています。 特定の高級機を買う必要はありません。

試験前にやっておく電卓練習

電卓は「持って行く道具」ではなく「練習しておく道具」です。 最低限、次の2つは本番前に手に馴染ませてください。

メモリ機能で偏差平方和を計算する

分散を求めるとき、各データと平均の差の2乗をM+で順に足し込み、最後にMR(メモリ呼び出し)で合計を取り出す手順です。 メモ書きへの転記が減るぶん、速くなるうえに転記ミスも減ります。

√を含む一連の計算を通しでやる

標準偏差の計算(偏差平方和 → 割り算 → √)を、過去問の数値で通しで練習します。 どの順でキーを押すと途中結果を消さずに済むか、自分の電卓での手順を固めておくのが目的です。

よくある質問

スマートフォンの電卓アプリは使えるか

使えません。 スマートフォンを含む通信機器は試験室に持ち込めない規定です(Odyssey CBT 当日の持ち物)。

電卓を忘れたらどうなるか

会場での貸し出しはないため、電卓なしで受験することになります。 2級の計算量を考えると実質的に大きなハンデなので、前日に持ち物と一緒に確認してください。

100円ショップの電卓でもよいか

√キーとメモリ機能があれば機能上は足ります。 ただしキーの反応が悪い個体だと連打時の取りこぼしが起きるので、試験で使うものは事前に問題演習で使い込んで確認してください。

まとめ

  • 持ち込めるのは一般電卓のみ。関数電卓は不可、貸し出しなし、持参必須
  • 選ぶ条件は「√キー、メモリ機能、10桁以上」の3つ。1,000円前後の事務用電卓で足りる
  • 買って終わりにせず、偏差平方和と標準偏差の計算手順を本番前に手に馴染ませておく

電卓の練習は問題演習と一緒にやるのが効率的です。 学習全体の進め方は独学ロードマップを参照してください。